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           メール・マガジン

      「FNサービス 問題解決おたすけマン」

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    ★第189号       ’03−12−12★

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     犯罪国家日本?

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●<木枯らし>と言えば

 

冷たい風、に決まっているのに、今年の<1号>とやらは生ぬるかった。

以後たしかに葉はかなり落ちたけれど、歩けば汗かくバカ陽気。 すれ

違いに聞こえた会話も「異常気象だよな、、」。

 

 

だが自然界の温暖化傾向とは逆、人間界は<寒さ>を増す一方。 交通

や通信の発達、加えてグローバル化の進展で、もはや国境は意味をなさ

なくなった、と言われるほどなのにお互いの仲は悪くなるばかり。

 

それぞれの信念を譲らず、互いに傷つけ合って止まない。 特に問題の

あの国でトバッチリを受けた我が外交官2人の死は痛ましい限りでした。

アメリカの肩を持つ奴らはこうなるんだぞ、、 のメッセージ。

 

  部下を惨殺されても川口外相は無表情、「テロに屈してはならない」

  と決まり文句の読み上げ。 情緒欠如? いや、理性の勝った人、、

 

  なら、この前例無き事件、直ちに自ら現地に飛んでまず Seeing、

  そして Believing 信念を固め、遺体引き取り、情報収集、今後の

  対策、対米折衝、、バリバリ率先して欲しかった。 が、何も。

 

  難しいこと、危ないことは部下任せ。 自分は手を汚さず、現場へ

  足を向けることもしない、、 で激動期のリーダー、務まるものか。

 

こんな場面でよく出るのが「まず原因を究明し、、」。 冗談じゃない、

現地のアメリカ軍ですらろくな情報が取れず(でなきゃあんなウソ発表、

しないだろう。 まさか彼らの仕業じゃあるまいね)散々やられている

くらいなのだから。 あり得ると思われていたことが起きた、だけ。

 

危ないと分かっている地域を、それと分かる車で、予定通り開催の会議

へ、護衛も無しで、、 は2人の信念で、か、それとも油断したか、、

外務省にはPPA(潜在的問題分析)的センス、無くて良いのか?

 

  年を取ったせいか、人の死を聞いてもただ哀しむことは無くなった。

  感動性の劣化もあるだろうけれど、死は必然、イヤなものどころか

  <その向こう側>が私には楽しみだ。

 

  彼ら2人も、使命に燃えるあまり生死を超えた心境、だったのかも。

  達成未然は残念に違いないが、もともと誰一人この世で完全にやり

  おおせることは出来ないのだから、、

 

  てなことを呟く私だって、国のリーダーという立場にいたら成田に

  彼らを出迎えただろう。 相撲にすら「感動した!」小泉さん、何

  考えてたんだ?

 

  下ろされた棺に自ら日章旗を掛け、その場から全国民に向けてTV

  スピーチすべきだった。 官邸にいて「、、言うべき言葉もない。

  残虐非道な行為に憤りを感じる」、ボソボソ。

 

  その<残虐非道>と戦うと叫んで止まない人と手を組んだからには、

  あなたも性根を据えなくちゃ。 何であれ、中途半端はいけません、

  Show the flag! そのため、今後我々はいくつもの棺を迎えること

  になるだろう。 そのたびに彼、ボソボソを繰り返すつもりかね?

 

*   *

 

争いの元をたどれば行き着くのは信念や大義、さらに遡ればそれぞれの

崇める<神様>に発しているようで。 暴力や破壊が<神様>のお望み

とは不思議だし、胡散臭い。 想うに<神様>、ニセモノでは?

 

<本当の神様>がそんな<神様>たちをのさばらせておく、のも不思議。

この世に悪がはびこるのは<本当の神様>の思し召し、なんでしょうな。

 

従って、たまたま前号では北朝鮮を<犯罪国家>と申しましたが、程度

の差こそあれ、どの国も、が現実。 むしろ信仰心や政治的信条に欠け、

カリスマもいない我が国は、<良く無さ>のレベルが低い方。 そして

 

水は低きに、、の原理、<レベルの高い>国からゾロゾロやって来ます。

そうなることは遙か前から見当付いたろうに、表向き性善説、実は怠惰、

の我が国、法律整備は進まず警察は力を揮わず、検挙率は低下の一途。 

 

たださえ体感治安が悪化している上、テロ撲滅!自衛隊派遣! と来て、

危険増大は不可避。 よほどガンバッテもらわにゃ、、

 

*   *   *

 

という情勢なのにまるでモタモタの我が警察、実は<無力以下>だった

んですな。 <悪>を退治することが役目なのに、何と<悪>そのもの、

同じ穴の狢をやってる。 <悪>と戦うわけが無かったんだ、、 

 

それはすでに雑誌フライデイ99年4月の記事で知られていたことでは

あったが、ほかの事件とリンクさせて克明に解説するTV番組が11月

30日オン・エア。 テレビ朝日、鳥越俊太郎の<ザ・スクープ・スペ

シャル>、「検証!警察権力の闇」。

 

そのタチの悪さ、他国に暴力を振るうタイプの<悪>ではないが、公の

立場にいて公金を私物化し、法を行なう立場にいて法を枉げる反国家的

行為。 規模は全国に及び、もちろん昨日今日始まったことではない。

どうやら役人天国は悪人天国、、

 

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●昨年7月、北海道旭川警察署に

 

覚醒剤を携えた男、渡辺司が自首し、何故か黙秘を貫いて3日後、札幌

地裁で警察の悪事を語り始めた。 「その覚醒剤は道警稲葉警部のもの。

警部自らも覚醒剤を使用している」。 そのほか警部の

 

違法捜査や犯罪行為を裁判所の公式記録として残し、警部と差し違える

ための黙秘だった、由。 警部の尿検査は陽性、緊急逮捕。 暴力団に

覚醒剤を売り、その金でマンション複数を買い外車を乗り回していた男、

それが道警<銃器捜査のエース>の正体。

 

内部調査の結果、一連の事件は稲葉個人の資質によるもの、道警の組織

的関与無し、とされ、本部長訓戒6名、同注意4名、きわめて軽い処分。

しかしその<内部調査>、信じられるか?

 

 

稲葉警部が道警銃器対策室(のち、課)での10年間に挙げた69丁と

いう数字は、「在職期間を通じて1丁挙がるかどうか、、」の多数証言

からするとフツーではない。 彼の元上司は

 

「拳銃捜査には協力者(通称:S)が必要。 主に暴力団員や密輸業者、

即ち潜在的犯罪者、、」。 彼らへの見返りは、元暴力団関係者いわく、

「色々握り潰してもらう」こと。  

 

渡辺司は小樽で中古車をロシアへ輸出する業者だったが、盗難車を扱う

ため稲葉警部のSとなり、黙認してもらう代償に拳銃情報を流していた

という。 即ち盗難車の密輸出は警察公認、エース稲葉の好成績も

 

ロシアから密輸入した拳銃でのヤラセ摘発。 やがて渡辺司は稲葉経由

で借りた金が返せなくなり、覚醒剤の密売まで手伝う羽目に。

 

渡辺の元夫人、「もう足を洗いたかったんだと思うんですよ。 警察は

ヒドイ組織だ、と(犯罪者が、ですぜ)言ってました。 誰も信用でき

ないとか、こうでもしないと終わらないんだ、みたいなことも、、」と。

 

それ故の覚悟の自首。 裁判所も警察留置所では不安全と見たか、未だ

容疑者でしかない彼を札幌拘置支所に収監。 ところがこの特例的措置

も敢え無く、初公判直前、渡辺は<縊死>してしまう、、

 

*   *

 

縊死とは首くくり、だろうに<布団の中で、喉の奥に靴下を押し込む>

形で発見されたという異常。 だから変死、だろうに何故か<自殺>と

され、司法解剖も行なわれなかった。 すべて怪しい。

 

彼の死の前日接見した弁護士は「そんな気配は無かった、前向きだった」

と絶句。 接見直後の午後6時、彼は元夫人宛に手紙を書き、「便箋が

少なくなった。 この次届くまでを考え、1日4枚ずつしか使えない。」

たしかに前向き。 またこれほど書くことに努めた男が遺書なしとは、、

うーむ、組織の口塞ぎ?

 

稲葉元警部の初公判は、検察側の冒頭陳述僅か2頁、10分間のお粗末。

悪徳刑事の個人的犯罪と断定、道警の関与には言及せず。 稲葉も起訴

事実をアッサリ認め、組織を守って真実を闇に葬る姿勢、と思わせた。

 

が、彼の逮捕3週間後、上司だった方川警視が公園の便所で首吊り自殺。

渡辺と方川、「あの2名の自殺は様々な捜査の秘密を共有してしまった

者の悲劇にほかなりません」(稲葉被告上申書)。 彼らを犬死にさせ

たくない、の一心で警察を告発する決意、、

 

  ほかの役所でも疑惑に自殺者は付き物だが、正義の味方のはずの

  警察で、ですからな。 悪徳警察物語は外国映画の専売、と思い

  たかったが、、

 

*   *   *

 

第3回公判で彼は、89年以来上司の<手段選ばず数増やせ>に応えて

拳銃のヤラセ摘発に励んだと語り、98年には集めすぎの1丁を上司が

<預かった>とも。 そして道警本部にS名簿があり、渡辺司はそれに

登録された正式のSだったことも。 組織の関与は歴然。

 

稲葉と共に渡辺の結婚式に招かれた銃器対策課の上司など、ポラロイド

写真の余白に「今後とも宜しくね、チャカ(拳銃)」と書き込んでいる。

 

きわめつけは第4回公判での<小樽パキスタン人ヤラセ逮捕>。 拳銃

だけなら<輸入>できるが、たまには<悪人>も捕まえないことには、、

で、パキスタン人Iを<雇い>、拳銃所持犯に仕立てた由。 Iは、

 

2年の刑期を<楽しん>で得た金を故郷へ持ち帰り、それで家を建てた

という。 その家と、「以前とは別人のよう、、」と話す親族が画面に。

不思議の国日本、パキスタンではさぞ軽蔑されていることだろう。

 

  この取材の際Iは不在だったが、ノンフィクション作家曽我部司氏

  のインタビューでは、「拳銃を持って逮捕されるよう警察に頼まれ、

  500万円もらいました」と述べた由。 キミら、口塞がれるぞ、、

 

*   *   *

 

だが結局、5ヶ月の短い裁判で<懲役9年、罰金160万円>。 稲葉

は上告せず、ついに北海道警察の闇は法廷で解明されずに終わった、、

 

  多くのルポはこの辺まで。 しかし、このルポには未だ先があった。

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  ■長くなって申し訳ありませんが話のついで、次号の分まで書いて

   しまいます。 従って、本年はこれが最終号。 <次号>は来年、

   1月16日配信です。 悪しからずご了承下さい。■

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●稲葉元警部は友人への手紙に

 

「私の押収数69丁、うち64丁が組織的ヤラセ。 シナリオはすべて

上司が考え、私はその通りに動く役者、、」と書いている由。 しかし

ヤラセは全国規模。 長崎、大阪、群馬、愛知、愛媛、東京、千葉、、

 

それで懲戒免職になった長崎の元警部補が実名顔出しの反論、「個人で

の摘発工作は不可能。 刑事課長が指揮し、、命令ですから逆らえない。

、、90%以上はヤラセです。」

 

愛媛元警官は「、、悪いと思っている警察官はほとんどいない」と言い、

元警部補は「ヤラセ無しでは、、押収競争に負けます、、言うたら司法

取引、私らは許されると考えとったんですよ。 ただ社会的には許され

なかったわけですけれどね」。 警察人の<別世界>意識、、

 

懲戒免職について、「同じことしている人間がいっぱいおる、、それが

分かり切っとる、、のに、ものすごく不公平、、私は氷山の一角のその

カケラだと思ってます」。 さらに愛媛県警で上司だった元警部談、

 

警察大学校で銃器捜査の講習を受けた時、講師である千葉県警の警部に

「拳銃の捜査は非常に難しいので、<出来レース>をやることになる、、

昨(94)年の千葉県警押収数45丁のうち、まともな摘発は6丁、、」。

 

受講者同士の話題は、「発見場所がいつもロッカーや神社ではまずいの

ではないか、、」だった由。 つまり、所持犯不明の<首無し>ばかり、

つまり、ヤラセ摘発ばかり。 ウソつきは泥棒の始まり、とはよくぞ、、

 

 

いったい何故ヤラセまでして、また(北海道警察では)年間3億円もの

盗難車ビジネスを見逃してまで拳銃押収に熱を上げるのか? 元暴力団

関係者ですら、「私たちにもよく分からないんですよね、、」

 

ズバリ答えるのが元警視庁職員大内顕氏、「予算を勝ち取るため、予算

は捜査実績により配分されるので、、」。 その際、<拳銃>が目安に

なる。 「上の奴らはその国費が欲しい、、」と道警現役警察官。

 

何故なら「自分の飲み代が増えるから」と大内氏、「捜査費は100%

裏金になる」から、と。 そして道警元上級幹部は、「裏金作りは組織

的、領収書は偽造、、」。 即ち詐欺、公文書偽造、横領、と大内氏。

 

長崎県警でそれを担当させられた元警部大宅氏は、「支給された報償費

全額分の領収書を作り、まず裏金化してしまう、、そして報告書、精算

書、領収書を偽造して揃える。 100%、全部が架空です」。

 

大内氏、「取りあえず全額<マネーロンダリング>して、自由に使える

現金として確保する」。 道警元上級幹部、「それは全く領収書不要の

カネ、、どう使おうと、、分からない」。

 

*   *

 

Sたちへの支払いは国家予算<捜査費>、都道府県予算<報償費>だが、

「全国26万の警官、ちゃんともらっているのは皆無、Sへの支払いは

自腹、、」と大内氏。 稲葉元警部も法廷で、「組織からSへは、ほと

んどお金が出ません」と。 道警の現役に至っては、

 

「警察庁から捜査費は出ているが、出さない。 上の方で山分けしてる

から、、」と。 その使途は署長や課長の交際費、ゴルフ、飲食、遊興、

慶弔、餞別、、 福岡県警でその裏金を管理していたが、不正がイヤで

退職した元警部、実名顔出しで語っているが、内容はほぼ同じ。

 

   情報に対価を支払う、という常識すら無いようでは捜査も追跡も、

   まして検挙などムリ。 指示待ち社員ならぬ<自首待ち警察>と

   感じてはいたが、アタリ! 指示する側がこれじゃ、ねえ、、 

 

しかもプールされた裏金は<一代限り>、幹部が異動に際して、自分の

餞別として全部持って行ってしまう由。 後任者は改めて<励む>必要

に迫られる。 まさに警察幹部はカネ亡者、とても事件解決どころでは、、

 

   何を頼みに行っても受け付けない警察、そのわけが分かりました。

 

不正を強いられる部下は堪らない。 で内部告発、フライデイの記事に

なったのだろう。 本年8月、鳥越キャスターにも資料が送られて来た。

 

それは<道警一般職員>からで、手紙には「各警察官が捜査費、報償費

を受け取ったことになっているが、実際には一銭も受け取っていません。

我々会計係が手分けして偽造したものだからです、、」とあった。 

 

*   *   *

 

それら資料の信憑性を確かめるべく開示請求したところ、黒塗りだらけ

ではあったが書類の体裁や署長の捺印など一致。 ホンモノの可能性は

きわめて高い。 そこで領収書上の個人37名を追跡、

 

実在した11人を次々訪れたところ、情報を提供した人、謝礼を受けた

人、皆無。 署名の文字も本人のではなく、警察とのつながりすら無い、

11人全員が完全否定、という結果。

 

残り26人も、家族、近隣、市役所など尋ね回って、架空の人物だった、

実在しない住所だった、その日付では本人が死亡していた(のに署名?

している!)など、すべてウソと判明。

 

それはフライデイ掲載の領収書でも同様。 取材に応じた十数人全員が

完全否定している。 しかもそれは警視庁式の左右対照式。 「左側は

帳簿担当者が書き込んだ雛形。 それを内部の協力者に渡し、この通り

に、と右側に書かせる」と大内氏。 切り離して右側だけ保管、という

典型的偽造手法、もちろん<組織関与>的。

 

 警視庁に情報提供した覚えが無いのに謝礼金領収書に名前を使われた

 と訴えた2人には本年3月、東京高裁が画期的な判決、「左右が同じ

 領収書は異常、、協力者が署名するとは考えがたい、、警察官または

 警察職員が作成したと推認する以外ない」。  

 

元警視庁巡査部長黒木昭雄氏は、その手伝いをさせられた経験あり、昔

は拝命したばかりの者ほぼ全員が半ば強制的に書かされた、つまり自分

の知る警察官全員が、、犯罪者、、詐欺、有印私文書偽造、同行使、と。

 

  その警視庁が警察官募集、「君の目にキラリと光る正義感」と謳う。

  同じく職員採用案内にいわく、「変わり行く時代の中、変わらない

  安心を支えてくれる知識と知性を待っています」。 さらに警視庁

  警察学校のは「はばたけ正義の翼」。 で、採用後は犯罪を強制?

 

内部告発を防がねば、となって現在は、巡査部長以上で組織への忠誠心

の高い者が<選ばれて>行なっている、と。 そうした不正が昨日今日

でないことは20年も前の本で明らか。

 

元警視監(総監の次)松橋忠光の自伝<わが罪はつねにわが前にあり>

(社会思想社)の記述、「警察社会における不義の実態は、、いわゆる

<二重帳簿>方式の予算経理、、裏金作りが、、全警察組織において、、」

 

「、、昭和38年、会計検査院に嗅ぎ付けられ、進退伺いを出したが、、

何の音沙汰もなく、これだけのミスを不問に付させる本庁の<実力>に

改めて驚嘆を覚えた、、」 いやまったくスバラシイ伝統、ですな。 

 

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●鳥越キャスターの総括、

 

「(ヤラセ摘発で)暴力団と癒着したり、ロシアから<輸入>したり、

が問題。 <不正>への感覚が無くなってしまうのがまずい。 それが

冤罪や腐敗につながる」。 そして、番組からの質問状に道警は答える。

 

Q1:稲葉証言のような事実はあるのか?

 A:ご指摘のような事実は把握しておりません。

 

Q2:Sの実態、S名簿の存在については?

 A:具体的な捜査手法に関することであり、有無については明らかに

   出来ません。

 

Q3:拳銃摘発のため、Sの犯罪行為を見逃しているのではないか?

 A:所要の捜査、調査を尽くし、刑事事件として立件すべきものは

   すべて立件している。 

 

ウソです! は鳥越の大音声。 否定はせず、「把握してない」の卑怯。

不祥事には必ず出る典型的常套的役人的言い逃れ。 そもそも「知らな

かった」で許されるものか? その場をやり過ごせば彼らは済むのか?

 

北朝鮮拉致被害者問題と同じく、風化させてはなるまい。 今のところ

 

 

北海道警察の公金横領問題は、北海道新聞や毎日新聞でフォローされて

いる。 日経は体制側で問題外だが、正論の産経や反警察的朝日は立ち

上がらなくて良いのか? それとも警察に弱みでも握られているのか?

 

12月3日の道議会で道警本部長は、「報道されているような不正経理

の事実はありません」、「内部監査により適正に、、」、「内部監査の

結果に指摘事項(不正)が無く、、」、「計画的に内部監査を実施する

など、、」と<内部監査>を強調。

 

  しかし、元警視庁経理担当職員大内氏は、「内部監査とは外部(国

  や都道府県)の監査を受けるのに備えて、通りやすいよう、つまり

  不正がバレないように書類の辻褄を合わせる、即ち隠蔽工作の最終

  チェック。 不正を暴くどころか、、」守る作業、と。

 

この答弁を、高橋北海道知事は「最高責任者本部長自らが道議会の場で

<不正経理の事実は無い>と明されたことを重く受け止めております。 

私と致しましては現状(裏金疑惑の)調査をする考えはございません」。

 

鳥越、「そういう人ではなかったはずだが、押さえ込まれた感じ、、」。

松橋元警視監が<本庁の実力>と書いたのは、こういうことなのかも。

 

*   *

 

しかし本来的警察力は、鳥越が追及した桶川女子大生ストーカー事件や

徳島阿南市の海上自衛官<自殺>事件など、怠慢、杜撰、すでに論外の

レベル。 まるで死人に口無しと言わぬばかり、<別世界>のセンス。

 

警察も人間の集まりだから玉石混淆は当然だが、選りに選って(つまり

エリート?)上位者が<石>だという現状は、単に件数激増でなく事件

の質が高度化?していることからして、<あるべき姿>の真っ逆様。

 

しかも彼らが手を伸ばすカネはほかにもある。 たとえば交通違反金も

<設備費>、<設備投資費>に形を変えて上級幹部やOBを潤している。

標識も信号機も法外な高価格、無競争、、 さよう、ここも役所、事件

捜査も従って<役所仕事>、成果を望む方が間違い、でしょうな。

 

*   *   *

 

険しい国土や資源の欠乏、色々な点で不利を背負った我が国がこれまで

列強に伍して来られたのは、庶民の勤勉さ故。 それには、庶民が安心

して働ける環境が必要。 銃や薬物の無い社会でなくてはなりません。

 

官憲がどれほど有能でなくともそれさえ食い止めてくれりゃ、と念じて

いましたが、警察が銃の密輸を促すようでは、もうお手上げです。

 

中には職務に精励している奇特な人がいてくれると信じたいが、多勢に

無勢、とかく良貨は悪貨に駆逐されるもの。 何せ上位者主導の組織的

行動、逆らいようありませんからな。 メタメタ日本、今や風前の灯火。

 

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以上、警察に絞れば、の話。 似たようなことはどこにもあり、官僚制、

キャリア・システムが改まらない限り、この国に明るい将来は無さそう。

効能多き Rational Process ではあるが、ひと様の本性はどうにも出来

ません。 それこそ<本当の神様>の思し召し、、

 

<善き人>たちには生き延びてもらいたいが、それはその時、その場面

に応じて模索しながら行けば、ともかくも達成できるでしょう。 そこ

では Rational Process が役立つはずです。

 

思えばサーモ屋はやや理想的な運営ぶりでしたが、憂き世はまるで違う。

<理想的な職場>なんてものを求めるのは<多摩川の砂金採り>、ムダ

です。 いや、それでも<おたすけマン>はお手伝いを厭いませんが、、

                          ■竹島元一■

   ■今週の<私の写真集から>は、 ★アスワン残照★

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